ジャック、難病発覚 !!
ジャックはどうも近頃元気が無い。
お出かけしてもテンションが低い。
笑顔がない。食欲も減って来た。
まあ、12才だし、たまたま調子が悪いのかなと思ってました。
そんな4月30日、狂犬病の予防注射のために、いつものK動物病院へ。
「元気も食欲も無いんですが‥」
「フィラリア検査で採血するので、じゃあついでに血液検査してみましょう」
この先生は、まあ言ってみれば、おじいちゃんな町医者。
先生と奥さん(かな?)看護婦の2人で営んでます。地元では古い動物病院でそれなりに
名も知れています。
この日、思い出してみれば、「血液検査」なんて言葉は長年通ってフィラリア以外では初耳です。
10分後。
「ジャックちゃん、病気です。」
「は?」
「慢性腎不全です。」 「え〜っ!?」
まさに青天の霹靂!
2021.4.3 インターペット参加直前。
まだ笑顔でした。
狂犬病の注射を打った後なんですが、先生の診断により点滴を打つ事になりました。
そして、
「1週間に1回、点滴が必要です。」
「マジですかっ!?」 でも、やるしかありませんよね!!
点滴を始めて3週間。
ジャックは、良くなるどころか、ますます悪化。
ほとんど何も食べなくなってしまいました。
この頃には、ジャックは痩せて、顔がむくんで悲しそうな顔に見えます。
飼い主としては、「何か食べてくれ〜!!」という思いで、いろんなフードや
おやつ、流動食なども購入。ネットで調べて、腎臓ケアの色々を試しました。
どうしても食べさせたくて、チュールをシリンジで強制的に与えたりもしました。
食べたそうにして口にはしても吐きます。食べたものも消化できずにウンチになります。
我慢できないのでしょう、オシッコやウンチは外で出来ず、家の中を汚します。
さあ、3週目の3回目の点滴後、悪化してるジャックに、
「明日、入院させて一日点滴をしましょう。」
と、先生。
次の日、私の代わりにpomecoさんが連れて行き、入院となりました。
4回目の点滴です。
ところが、
外出中の私にpomecoさんからTELが‥‥
「帰って来た方が良いかも‥‥」 「えっ??」
「もう手遅れです。連れて帰って看取ってください。って言われた。」
もうね、目の前が真っ暗ですよ。
慌てて帰宅。ジャックはまだ生きてますよ!
どうしたものかと錯誤しながら、イヤイヤそうは言ってもセカンドオピニオン!
調べてみると、なんと近所に「内臓疾患得意です」という動物病院を発見。
この日は休診だったので、翌日に予約。
しかし、K動物病院でも翌日に日帰りの点滴予定。
ん〜、と思いながら、K動物病院で点滴後に次のO動物病院へ行く事にしました。
結果。病院を変えて大正解でした。
その病院には、エコー検査、レントゲン、血液検査の機械数台、いろんな手術用の
医療機械も多数あり。O院長以外にも交代当番の先生が3人、看護婦さんが4人もいました。
K動物病院の先生は、貧血で血管が細くて採血が出来ないから検査が出来ない、
と言っていたのですが、(おそらく血管点滴も出来ない(皮下点滴のみ))
今度のO先生は、「大丈夫です。」と言って、なんと! 喉元の血管から採血。
K先生は後足の毛を剃ってから採血してましたが、O先生は剃毛せずに、「細いなぁ〜」
と言いながら採血!! その場で見せてくれます。
スゴイかも、この先生!
「うちのドクターは、みんな出来ますよ」 と強いセリフ。
マジで感動!!!!
さて、血液検査の結果が出ました。
ジャックの病名は、おそらく、アジソン病・甲状腺機能低下症・腎臓病・貧血
「アジソン病(副腎皮質機能低下症)とは、
腎臓のそばにある小さな副腎という内蔵器官の病気。
食べる時に、副腎からホルモンが分泌され他の内臓器官に消化を促すという
大事な役割を担っているのですが、そのホルモンが分泌されず
食べられなくなる難病なんです。
完治はしないので、一生、投薬しなければなりません。」
でもこの結果は、数回、及び午前中に打ってしまったK動物病院の点滴のせいで確定では無かったんです。
糖尿病の疑いまで出て来ました。
(何を投与されたかわからないので消えるまでわからない)
そして、ジャックは連日O動物病院へ通い、朝預けて点滴。夕方引き取り。という治療へ
移行。毎日血液検査して診断を仰ぎます。
※
O動物病院の院長先生を始めて見た時は、足の悪い老人夫婦を見送るところでした。
先生はワンコに「またね〜」、と頭を撫でながら、
ドアを老夫婦のために自ら開けるところでした。
実はこの時点で、「んっ、この先生、なんか良いかも」と、思ってました。
※
朝預けて点滴。夕方引き取り。を通算6日間。血液検査をその都度。
もうね、親も疲労困パイ。仕事より、ジャックが心配。
ですが、
ジャックさん、
元気になって来ました!!
散歩の時に、うちの車の
自分が乗るドアの前まで
行くんです(笑
「病院行くんでしょ?」
「今日は行かないよ」(笑
散歩も、最悪期はハーネスで宙吊りにして無理やりでしたよ。
貧血で元気ゼロのジャックが全く歩かない状態から、
「腸が活動するから散歩はどんどんさせて!」のO先生の教え通り、
イヤイヤのジャックを強制散歩。
ウチへ帰る方向には何とか歩き出すので、150mぐらい離れたところまで抱っこ。
降ろして帰宅。を、繰り返しました。(帰巣本能ってすごい)
が、数日経つと、投薬も効いて来たようで、食欲も出てきて、
ウンチを見るとちゃんと消化してる。
そして、とうとう自分から歩く様になってきて、いつもの散歩コースを自ら早歩きで闊歩!!
この時はマジで涙が出ました!! 1.3キロ先にはワンコ仲間が沢山いて、
ジャックが笑顔になってるし!! (その時の写真は下にあるよ)
さまざまな血液検査を繰り返し、
ジャックの病気は、アジソン病 と 甲状腺機能低下症 で今のところ決着。
難病発覚して、ここまでの経費? 20万円以上? マジだよ(笑泣
セカンドオピニオン大正解。
結局、K動物病院の診断は誤診だったんです。
K先生による点滴や注射は9割がた的外れだったんです。(否、10割だったかも‥)
良くなるどころか悪くなるわけですよ。
O先生には初診の時にセカンドオピニオンで来ましたと、言ってありましたし、
K先生の血液検査結果や診療結果も見せました。
O先生によると、
「たったこれだけの検査で慢性腎不全という診断は無いです。」
「もちろん腎不全の可能性があるけれど、検査項目が足りなさすぎる。
僕ならこの結果で腎不全とは言わない。」
K先生は膵炎かも知れないと言って、膵炎用の注射も打ってましたが、
O先生の診断では、「膵炎は無いです。」
「糖尿病の疑いも消えました。おそらくK先生が打った点滴に<糖>が入っていたの
でしょう。これは今ではやってはダメな治療です。」
マジですか orz
6月14日に再診。
アジソン病のために打つ注射は、アメリカ製で1ヶ月に1回必要。
これ、ジャックの体重だと1回2万2千円!
他にも錠剤と飲む溶液タイプが有るらしいんですが、
どれも一長一短で、結局値段が上がりそう。
やっぱり注射タイプが効くと思う気がするから毎月打って欲しいと要望しました。
O先生の、「死ぬにはまだ早いっしょ!」の言葉が忘れられません。
もうね、O先生には感謝しか無いですよ。
ジャックは、
種無しの病み上がりなのに、
女の子にマウントしたっ!?(苦笑
ジャックは、まだまだ頑張るぞ!!
このブログ書いてて、マジで涙ぐむよ。
みなさんのワンコにも、最低でも7才からは血液検査を伴う健康診断をお勧めします。
※ジャックを助けてくれたこの病院は、
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